呼吸困難

病気は多いですが、前向きに生きていきます。目下の課題は重症喘息のコントロールです。

リウマチ科受診、抗体治療を受ける

受診予約時間が11時〜11時30分のところ、10時半に受け付けを済ませた。
11時前にはリウマチ科の主治医に呼ばれた。
「調子はどうですか?」
「骨折したんです」
「えっ、どこを?」
「右足の人差し指が、縦に裂けたんです。全治3ヶ月と言われました」
うーんと考え込む医師。
「あのね、横に折れる骨折じゃなくて、縦に裂けるように折れる骨折は骨粗鬆症が進んでいるってことなんだよ。歯医者は?」
「行きました。抜歯する歯は無いそうです」
大嘘をつく。医師は
「次回からいよいよ骨粗鬆症の治療を開始しましょう」
なんで次回からなのか謎だが、スルーした。即効性があるわけでもない。


次に呼吸器科に受診して、やはり骨折のことを言う。
「今年2回骨折しています」
「ステロイド、ガンガン使っていたからね。プレドニン減らそう」
「はあ」
前回15mgから隔日5mgになった時、強い倦怠感が出て、たまらず病院に電話した。
それで毎日2.5mg飲んで良いことになった。
それを今回、切ることになった。
ただ、私は自己免疫性肝炎のため、このほかにプレドニゾロンを2mg飲んでいる。
プレドニンとプレドニゾロンは同じだが、プレドニゾロンだと1mg単位で処方される。
呼吸器科の医師は、今まで飲んでいた喘息の薬も変えると言う。
「この薬は効果が出るまでに時間がかかる。苦しくなったらブデホル吸入をして、プレドニン15mgを飲んで、サーチが上がらなければ救急車呼んで。死ぬかもしれないから」
物騒なことを言う。
それなら年明けにすればいいじゃん、なんでこれから正月で病院がどこも閉まるときに、薬を変更するのか、と心で思ったが、とっとと変えたかったんだろうと思い、
「わかりました」
と言った。
そもそもリウマチ科の医師にも
「関節リウマチでは死なないけど、喘息は死ぬから、早めに電話頂戴」
と言われている。
右足の指が折れているので、ブレーキもアクセルも踏めない。
夫に半休とってもらって、送迎してもらった。
「喘息で死ぬかもしれないって」
「ええっ、治療しているのに?」
「わかんないけど」
夫は渋い顔をしている。
そうそう、二人の医師に言われたのは
「安静に」
もういいよ、安静安静。
しているよ、十分に。
「家帰ったら、緊急時に持って行く書類揃えるよ」
と夫に言った。


随分待たされて、抗体治療「テゼスパイア」の注射をした。
冷蔵庫から出して、1時間しないと打ってはいけないらしい。
つまり常温にする。
気づけば、待合室には私と夫しかいない。
先に採血をして、テゼスパイアを打った。
今腕が重だるい。
1時間だろうが2時間だろうが、待つさ。唯一の命綱だ。


仮に意識がなくなって、救急車で呼ばれたとする。
そのとき見せられるように、既往歴、検査データをクリアファイルに挟めておこう。
あとはお薬手帳は常備しているのでそれと、普段飲んでいる薬を持参することも書いてクリアファイルに入れておこう。


「やっぱりまだ死ぬ可能性は否定してくれないのね」
前にもらった冊子を読み返す。
「救急搬送の減少」「重積発作の減少」と書いてある。
雲散霧消するわけじゃないのか。


この前、生ゴミをくずかごから回収して、大きなゴミ箱から重い生ゴミを持ち上げて、一つにまとめて玄関へ持って行った。
この動作だけで、50分くらい息切れが続いた。
ただ、弱い息切れににはなった。
身体だけじゃない、内臓も廃用症候群になっている。
改善するには、活動量を増やすしかないと思っていたが、
「安静に」
年内の買い物は諦めた。


みかんが「農家の息子」という美味しいおかずのオードブルを大晦日に、デパ地下に行って買ってくると言う。
夫は美味しい刺身を買って、手巻き寿司をしようと言う。
私が買い物に行くまでもない。
年末の、買い物客で賑わう店の雰囲気や、普段売っていない高級な食材、オードブルが積み上がっているところへ行きたかった。


まあ、一年我慢するさ。
正月から家族に葬式出させるわけには行かない。


それに母。来年1月で89歳になる。
母の教育は、間違っていたと思う。
子供の面前で毎夜怒鳴り合いの夫婦喧嘩をしたり、食事を1日1食にしたり、幼稚園も保育園も行かせてくれなかったり、ストーブに手を押し付けられたり。
細かく考えると、18年間で何百と苦痛を味わわされたかしれない。


それでも。
母に友人はいなかった。
父との喧嘩や姑との確執を、幼い私に吐き出すことで、ストレスを発散するしかなかった。
私が憎かったわけではない。
人形扱いしたのだろう。
そこに偏っていても、愛はあったはずだ。


89歳の母を、私が先に逝くことで復讐するのか?
私は修羅ではない。
母を看取ってから、死のう。
だから「安静に」しているさ。

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