呼吸困難

病気は多いですが、前向きに生きていきます。目下の課題は重症喘息のコントロールです。

重度の呼吸困難になる

私はうつ病になり20年が経つ。
このブログはうつ病ブログではないから、原因などは端折る。
で、元看護師でケアマネの資格を持つ。
20年の間に星の数ほど転職した。
もはや自分でもどこに勤めていたか覚えていない。


最後に働いたのは、今年の2月末まで。
第4、5腰椎と尾椎の椎間板が消滅して、看護師で働くことができなくなった。
それで昔とったケアマネを昨年再研修を受けて今年1月から働き出したのだ。
だが当方北海道。冬の大雪の山を時間通りにお客さんの家に着かない。
加えて方向音痴。
これがかなりのストレスだった。
それと当然だが、看護師とは畑が違う。
今までのキャリアは関係ない。
歳のせいか、物覚えも悪く、人間関係が悪くないのに仕事に行けなくなり、退職した。


以後、家庭内のゴタゴタがあったが落ち着いたので、7月頃から就職活動を始めた。
もうフルタイムの一般就労は諦めた。
私は精神障害者2級。
何度も繰り返し抗ったが、そもそも一般就労は私には無理なのだ。


で、就労継続支援事業所のA型を受けるが、どこも人気で人がすぐ埋まる。
私は腰がやられていて、デスクワークしかできない。
となるとパソコンつまりエクセルを扱えることが必須だ。
エクセルは過去に教室に通って、全くわからないわけではない。
簡単な関数ならできる。
だが思い出すのに時間がかかる。
デモンストレーションをするが、3箇所落ちた。


9月25日、家の近くにパソコンメインのA型を見つけて見学に行った。
だが週に一度、中学校の女子トイレ掃除を一時間だけしてくれないかと言われた。
「一時間ならなんとか腰バンドをして」
と思い、お試しで働いてみることになった。


だが帰路についた道すがら、なんだか胸が重苦しかった。
最近妙に胸が重苦しい。
それと排尿困難だ。
これは酷暑で汗をかいたせいだと思っていた。
「軽い心筋梗塞でも起こしたか?」
見学の足で近所のクリニックに受診。
心電図に問題はないが、脈が早いことを指摘された。
実は前年の冬から時折激しい咳で夜間目覚めてはいた。
主治医に強い咳止めを処方してもらって飲んでいる。
だが毎日ではないし、喘息持ちだからこんなものだと思っていた。


かかりつけ医はリウマチ科。
様々な病気を管理してもらっている。
そこでは毎日朝晩検温と血圧をつけることになっていた。
で、電子血圧計で測ると、脈も自動的に計測される。
安静時でも常に110〜120台。
これも慣れてしまっていた。


その前の週末、ゴミ出しに行っている。
エレベーターを降りてゴミを捨てて家に戻るだけ。
だがひどい息切れがして汗をかいた。息切れは3時間くらい続いた。
しかしこれもスルー。
なぜ「おかしい」と気づかないのかがそもそもおかしい。


9月27日、お試し作業。
午前中はシールを数えて袋に詰めた。
座ってする作業なので、問題はない。
午後はいよいよトイレ掃除だ。
ハイエースのような車で指導者含め、5人で中学校へ向かった。


指導者からトイレ掃除の手順を教えてもらう。
何も難しくないし、腰にも負担はない。
洗面所を洗剤で磨き、便槽をブラシでこすった。この間大体20分。
息切れがして、玉のような汗をかき始めた。
「ずっと家で寝たり起きたりの生活をしていたからだ」
そう思ったが、床にしゃがんで立てなくなった。
指導者が椅子を持ってきて座らせてくれるが、ハンカチで拭っても追いつかず、床に汗がたまるほどぼたぼた落ちた。
何より息切れがおさまらない。
肩呼吸でゼイゼイしている。
指導者に「先に車に戻って休んでください」と言われるが、自力で立てない。
結果指導者に片手を借りて、車に戻った。
さすがに喘息発作だと気づいた。
私は喘息歴は長いが、ここまでひどい発作を起こしたことはない。
気管を広げるサルタノール吸入で、事足りていた。


事業所に戻ったが、息切れはおさまらず。
一時間休ませてもらってから、自力で車を運転して帰宅した。
今にして思えば、事故を起こさなくてよかった。


帰宅後サーチュレーション(酸素飽和度)を測る。85%前後を行ったり来たり。
まずいと思い、夫と娘の職場に電話。二人ともすぐに帰宅。
「おかしいよ、救急車呼ぼう」「いや、この程度で救急車は呼べない、行くなら救急外来で自力で歩いて…」
記憶はここまで。


後で娘に聞いたら4件の病院に断られたそうだが、何とかダメ押しで頼み込んで呼吸器専門の病院に高速道路を使って搬送されたそうだ。
サーチは酸素5ℓで82%まで落ちたらしい。
娘は薬剤師だ。ことの重大さを知っている。
「ダメかと思った」
翌日LINEをよこした。


目覚めたのは翌朝。
とにかく全身管だらけである。
医師が来て「重度の呼吸困難です」とのこと。その他諸々言われたが、頭に入らない。
そのまま入院となり、そこから24時間点滴とソルメドロールのパルス療法が開始となった。


ここまでが今回の病気の経緯である。

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