呼吸困難

病気は多いですが、前向きに生きていきます。目下の課題は重症喘息のコントロールです。

プレドニンとステロイド

ステロイドの説明について


こればかりは、あちこちの文献から引っ張って説明するしかない。
また「ステロイド=プレドニン」でもない。
プレドニンはステロイドの中の一つである。


前回のブログは難解な図表ばかり貼り付けた。
私はステロイドやプレドニンの博士ではなく、元看護師で、一患者に過ぎない。
ただ、看護師だからステロイドのことを少し知っているし、14年間プレドニンを内服し続けた患者でもあるから、経験則を説明できる。


前回もなるべく自分の病気に照らし合わせて説明したつもりだが「これはブログか?」という疑問が残らなくもない。


ただアクセス数を見ると、喘息やプレドニンについて興味を持たれる方は多いことがわかった。
文章をいろいろなサイトから引用して使わせていただく。
こう言った場合、誰が書いた記事か、明記するのが正しい。
なるべくそのようにするが、抜け落ちるかもしれない。
あくまで「一個人が自分の病気の説明のためのブログ」ということで、悪用するつもりはない。
また、研究論文で学会で発表するものでもない。
著作者がこのブログを見て「自分の書いたものを勝手に使うな」ということであれば、削除する。


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副腎皮質?副腎髄質?


中学校はどうかわからないが、高校の理科で生物、化学を学んだら触れるはず。
ちょっと比べる。


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副腎髄質ホルモンには、アドレナリン、ノルアドレナリンおよびドーパミンがある。
アドレナリン(ノルアドレナリン)の受容体は、β、α1およびα2受容体に分類される。
アドレナリンの主要な作用は心収縮力の増大、ノルアドレナリンの主要な作用は細動脈の収縮である。


出典元:看護roo!
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副腎髄質は今回脇役なので、このくらいで。
「アドレナリン」は聞いたことがあると思う。


例えば短距離走をすることになった。
位置につく。
瞳は開き、心拍数は増え、血圧も上昇する。
この時はアドレナリンが分泌されている。
「興奮状態」と一括りにすると、偉い人に怒られるか。


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副腎皮質ホルモンには、糖質コルチコイドであるコルチゾール cortisol 、コルチゾン cortisone 、電解質コルチコイドであるアルドステロン aldosterone および男性ホルモンのアンドロゲン androgen がある。


出典元:看護roo!


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副腎の場所



出典元:東京女子医科大学、高血圧・内分泌科


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ステロイド


ステロイドは腎臓(じんぞう)の上にある副腎皮質(ふくじんひし つ)で作られるホルモンのうち,糖質コルチコイドという成分を合成した薬。
炎症やアレルギーを抑える効果があり,膠原病 (関節リウマチ,全身性エリテマトーデスなど),気管支喘息, 肺炎,腎臓病,皮膚病,アレルギー疾患など さまざまな病気の治療薬として使われている。


炎症を抑えたり,免疫の働きを弱めたりする薬で,もとは人間のからだの中で作られるホルモン。


炎症…「からだが,何かの有害な刺激を受けたときに,これを取り除こうとして防御する反応が起こります。普通は,その反応の起きている場所は熱を持ち,はれ上がり,赤みがさし,痛みを感じます。これを『炎症』と言います。
 『肺炎』『皮膚炎』など,『○○炎』という病名がたくさんありますが,これらはその部分が炎症を起こしている病気です。例えば,肺炎は,肺に入ってきた細菌やウイルスに抵抗するために炎症を起こす病気です。アレルギー(→36.抗体)の場合も,外から入ってくる物質に反応して炎症を起こします」



免疫
[説 明]
 「ある病気に一度かかると,二度目は軽くすんだり,かからなくなったりすることです。生物が自分のからだにとって害になるものを識別して攻撃して排除する働きです」


……


【私の場合】
 「通常はからだの外から入ってくる異物を排除する働きをする免疫ですが,誤って自分のからだのある部分を敵だと思って攻撃してしまう病気です。皮膚,血管,関節などに炎症を起こす場合が多く,炎症が全身に及ぶ場合の代表的なものが膠原病です」 
→自己免疫性肝炎、関節リウマチ
      ↓
炎症を抑える、免疫機能を下げる


出典元:東京女子医科大学、腎臓内科


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ステロイドの種類(外用薬を除く)



出典元:自己免疫疾患友の会
……


ステロイドの使い方 – Welcome to 佐野内科ハートクリニック


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ステロイドの役割


しつこいが、もう一度私の既往歴を貼る。 


🌟私の既往歴


生後 3ヶ月 腸重積 手術 


32歳 気管支喘息


35歳 子宮腺筋症 卵巣嚢腫 開腹手術


36歳 うつ病発症


42歳 胆石 胆嚢除去手術


42歳 自己免疫性肝炎


44歳 関節リウマチ 発症


45歳 原発閉塞隅角緑内障 手術


46歳 冠攣縮性狭心症 、高血圧
   関節リウマチ悪化


47歳 間質性肺炎


47歳 気管支喘息悪化
      
47歳 糖尿病


52歳 虫垂炎切除術 


54歳 間質性肺炎悪化。笑ったり大きな声を出すと咳き込む。リウマチ科から様子をみようと言われた(KL-6 859)
 
55歳 右肋骨骨折(骨粗鬆症)


55歳 第4、5腰椎、仙椎、椎間板なし


56歳 令和5年9月27日、トイレ掃除中に呼吸困難。自宅でSpO2 82%、息切れがおさまらず、救急車で搬送、コロナ陰性、中等度〜重度の呼吸困難と言われ、10日間入院
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黒太文字はプレドニンの副作用


私が自己免疫性肝炎になったのは42歳。
プレドニン30mgから始めて、入院中に肝機能の状態を調べながら、10mgまで落とした時退院し、最終的に5mgまで落とした。
それを52歳まで続け、そこから肝機能を見ながら今回の9月27日の入院時には1日
2mgを飲んでいた。
自己免疫性肝炎を診断した医師からは「プレドニンは一生飲んでください」と言われた。
しかし今のリウマチ科の主治医は、なんとかプレドニンを切れないかと模索してくれた。


では何のためにプレドニンを飲んでいたか。関節リウマチのためではない。自己免疫性肝炎のためである。
プレドニンは体内で生じた炎症・アレルギー・過剰な免疫反応などを抑えるために使用される。
自己免疫性肝炎は自分の免疫が自分の肝臓を攻撃する病気だ、
こいつ自体は黙っている。
ところがプレドニン5mgを飲み続けていたにもかかわらず、2年後の44歳で関節リウマチを発症した。
プレドニンは昔は関節リウマチの治療に使われていたが、今私が関節リウマチのために使っているのは「メトトレキサート」の内服と「エンブレル」の自己注射。
どちらも週一回である。


今回私が重度の呼吸困難で救急搬送された病気は「喘息の重積発作」か「間質性肺炎の急性増悪」のどちらか。
医師4人が関わったが、喘息の重積発作が濃厚の様である。



ここで一つ訂正がある。
昨日のブログの表題を「喘息の型3種類」としたが「炎症の型3種類」である。
誤解を招いてしまった。
お詫びして訂正する。


炎症の型は以下


引用: アレルギーI



私は32歳で喘息になった。
ずっとステロイド吸入をしてきた。
ところがもはやそれでは効果がない。
プレドニン2mgでは喘息に効かなかったのだろう。


引用: アレルギーI



長文になった。
喘息とプレドニン治療については次回に書く。

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