呼吸困難

病気は多いですが、前向きに生きていきます。目下の課題は重症喘息のコントロールです。

元看護師目線のできる看護師、できない看護師

私は病棟から離れて10年の看護師である。
もはや化石と化し、腰椎の椎間板が3つ消滅しているので、二度と看護師には戻らない。
医療は進歩しており、採血時の注射針一つとっても変化している。
じゃあ施設看護師はどうか?
腰を骨折する。
プレドニンの長期服用で、骨折しやすい。
6月靴箱の整理をしていて、奥の靴を取ろうとして、右肋骨を骨折した。
昨年まで半年以上続けたヨガも、怖くてできない。


入院初日は日勤看護師も夜勤看護師も、私の話に耳を傾けてくれたし、胸の音を聴取して、サーチも測定した上で、対応を考えた。
これが「普通」である。


だが、昨日の日勤看護師はダメだ。
午前中こそ胸の音を聞いて
「胸の音が悪いですね、ブデホル吸入をしましょう」
と言う。
「今苦しくない、サーチも取れている」
と言うが
「一応」
と。
一応って何?発作時頓服で出されている薬に、一応もへったくれもない。
でも言う通りにする。
効果なし。


夜間発作時、ネブライザー(吸入の機械)で、前夜メプチン吸入をした。
喘息患者が夜間や朝方発作を起こしやすいのは、副交感神経が優位になるから。
交感神経は気管を拡張させて、副交感神経は気管を収縮させる。
眠ると副交感神経が優位になる。
それでなくとも気道が炎症を起こして狭くなっているところに、さらに眠って狭くなったら、呼吸が苦しい。乾いた咳が止まらなくなる。


入院した夜の看護師に「息が苦しい、プレドニン飲んでブデホル吸入をして良いですか?」と確認した。了承し、その通りにした。
だが2時間経ってもゼイゼイしていて苦しくて眠れない。
そこで夜勤看護師に「苦しい」と訴えた。
「せっかく病院にいるから、医師に確認しましょうか?」
と言って、速やかに医師に診断を仰ぎ、メプチン吸入の指示が出た。
おかげで楽に眠れることができた。


日勤看護師は、朝の検温時のみ胸の音を聞いた。
で「一応ブデホル吸入を」だ。そこまではいい。
その後胸の音を聞きにこなかったし、サーチも測りにこなかった。
午後カーテンをこそっと開け「大丈夫?」と聞いた。
大丈夫じゃないが自制内なので大丈夫と言った。
「おいおい、吸入した後ゼイゼイは取れたか評価しなくていいの?」
である。
しかも
「プレドニンも飲んでいるしね」
と言う。
私がプレドニンを飲んだのは、前日の深夜だ。
だいたい病院では、1日の終わりは朝6時で区切っている。


もう私の中では「ダメ看護師」認定された。
だって入院2日目だ。
まだ「急性期」である。
だが、その看護師に求めることをやめた。


この看護師、向かいのばあさんに
「〇〇さんは今日退院ですよね?どこも悪いところ無いですもんね?」
と言った。
年寄りは「病気自慢」がステイタスな上、退院は3日後である。
ばあさんは看護師が帰った後
「退院日も間違えているし、どこも悪く無いって、悪いから入院しているのに」
と憤慨していた。
部屋中の婆さんたちが「そうだそうだ」である。


私は「あの看護師は、確認しない。ミスの多い看護師だろう」と思った。
患者さんに不用意なことは言ってはいけない。
あと、患者さんの本音を引き出すのが看護師の役割だ。
何気ない会話をして、その人の情報を引き出す。それにより潜んでいる病気の症状が見つかったりする。
それをカーテン少し開けて「大丈夫?」と聞かれたら、我慢できるので「大丈夫です」と言うしかない。


看護師は手を抜くべきところは抜く。
そうしないと受け持ち業務時間内に終わらせられない。
だが、優先順位がある。
私は深夜、発作を起こしている。
観察しなきゃダメじゃん。
しかもプレドニンを飲んだと勘違いしている。
放っておいて、夜勤看護師に伝えようと考えた。


夜勤看護師は胸の音を聞いた。
ゼイゼイヒューヒューギューギューだ。
「アレ?昼間プレドニン飲みましたよね?」「いいえ」
パソコン見ながら首をかしげる夜勤看護師。
で、昨晩効果があったので、安眠したいからネブライザー吸入とプレドニン内服を頼んで、そうしましょう、
となった。


ネブライザー吸入をかけると、久しぶりに痰が出てスッキリした。
だがやはり22時半まで喘鳴(ぜんめい)は続いた。
眠れないのでナースコール。ブデホル吸入。
その後23時に入眠したらしいが、2時前後自分の咳で覚醒。
止まらないのでトイレに起きて、飴玉を口に放り込む。
以後なんとか4時半まで持たせたが、周囲の人を起こすし、自分も苦しいのでナースコール。
ブデホル吸入をして、飴を舐めているのが今。
サーチは92〜93%を行ったり来たり。


書くことが散漫になってしまった。
今私は苦しい。
早くなんとかしてほしい。


…………………追記


5時激しい咳。部屋の人たちがいっせいに寝返りを打ち始めた。
たまらずナースステーションへ駆け込んで、
「咳がおさまるまでデイルームにいさせてください」
と頼む。
「吸入しましょう」
とメプチン吸入追加。


今やっと6時。眠い。

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