生きる夢
明日、いよいよ抗体治療。
薬剤師さんが説明に来た。
最大の副作用は「免疫機能の低下」
また、またですか。
自己免疫性肝炎の薬、関節リウマチの薬、元の喘息の薬…
どれだけ免疫下げるんですか。
退院したら、デパ地下に行きたかった。
大晦日、紅白で「新しい学校のリーダーズ」「10-FEET」見ながら食べるご馳走、買いに行きたかった。
元旦に神社に行きたかった。
人混みに出たら、どうなるのかな。
やっぱり死ぬのかな。
ずっと「生きていたくない」と言い続けた。
夫に「死にたい」と何百回言ったかしれない。
でも、ここまできた。
なんとなく、抗体治療を「魔法の治療」の様に思ってしまった。
どこにでも行けると。動ける様になると。
動ける様にはなるかもしれない。
けれど免疫はこれでもかと言うほど下げないと、生きられないのか…。
買い物に行きたいな。
焼き鳥食べに行きたいな。
A型作業所で働きたいな。
全部無理なのかな。
生きる…
黒澤明監督の「生きる」
何かを成し遂げる。
私の同期の友人は、大学院を出て、今年亡くなった。
せっかく専門看護師になれたのに。
志半ば…無念だったろうに。
ダメだ。うつモード。
心が痛い。
もうダメだ。
「どーんなにこんなんで くじけそうでもー
しんじることさー かならず…」
父のところへ逝きたい。